Tension は、弦楽器やハイブリッドサウンドを驚くほど正確に再現することのできる、フィジカルモデリング・ストリング・シンセサイザーです。
Software Instruments
Tension
制作: Ableton
Tension は、フィジカル・モデリング技術を使用したストリング・シンセサイザーです。 複雑な演算モデルを使用することにより、Tension は、弦楽器の各部分をシミュレートします。 演奏方法(ピック、弓、ハンマーを使用して)から、楽器のボディの種類やサイズに至るまで、すべてを調整することができます。 慣れ親しんだ Live の作業環境で、実際の楽器のサウンドを驚くほど正確に再現するだけでなく、実際には存在しないハイブリッドな楽器をデザインすることもできます。
Tension: 弦が切れることはありません
Tension は、弦楽器をエミュレートするシンセサイザーです。 Tensionは、String Studioインストゥルメントにも使用されている最先端のフィジカル・モデリング合成技術に基づき、Applied Acoustics Systems(AAS)とのコラボレーションにより開発されています。 フィジカル・モデリング合成では、複雑な計算を使用し、楽器の各部分の動きをリアルタイムで再現します。 Tension は、弦、ボディ、フレット、フィンガー、ピックアップ、弦の再生方法(ピック、弓、ハンマー)などの特性を再現し、さまざまな種類の弦楽器と音質を再現することができます。 Tension では、ベース、バイオリン、ビオラ、チェロ、ギター、ピアノ、ハープシコード、クラビネットなどの弦楽器をモデリングするだけでなく、全く新しいハイブリッドな楽器を構築することもできます。 Tension は、Ableton Live のワークフローにシームレスに統合されているため操作も簡単です。サウンドデザイナーや弦楽器を愛するすべてのミュージシャンに無限大の可能性を与えます。
Inside Tension
弦楽器は、その形状、サイズ、演奏方法ともさまざまです。 弦の振動が、弦楽器の主な発音構造となります。 演奏者は、ピック・弓・ハンマー(ピアノで使用されるハンマーなど)を使って、弦を振動させます。 音程は、弦の長さにより決まります。ピアノのように弦の長さが固定されている楽器もあれば、ギターのように変更可能な楽器もあります。 弦の振動は楽器のボディへと伝わります。ボディにより、サウンドは共振されたりボリュームを上げたりします。また、電気式ピックアップへと伝えられると、そこで弦振動が増幅されます。 Tension ではこれらの要素すべてを操作することができるため、リアルでダイナミックな弦楽器のサウンドを再現したり、さまざまな要素を組み合わせることにより全く新しいサウンドを奏でることができます。
主な機能
- Live のワークフローに完全統合、直感的な操作が可能なユーザーインターフェース。
- 弦楽器の幅広いコレクションから、Tension のサウンド・デザイン能力をかいま見ることのできるハイブリッド・サウンドに至るまで、巧みにプログラミングされたプリセットが付属。
- フィジカル・モデリング合成により、Tension の各要素とパラメータをリアルタイムで調整・カスタマイズすることができます。
- ストリング・モジュールでは、ダンピングおよびディケイ・パラメータを操作し、さまざまな種類の弦(金属やナイロンなど)の振動とサウンドの明るさをシミュレートできます。 Inharm ノブを使って、チューニングを調整することができます。
- エキサイテーター・セクションでは、ストリング・モジュールがどのように再生されるかをシミュレートします。 ギター、ハープシコード、ピックベースにはピックを選択し、バイオリンやチェロには弓を選択します。また、2 つのハンマーモデルは叩く方向を上下 2 方向から選択できます。 ポジション・パラメータでは、弦を刺激するエキサイテーターの弦に対する空間位置関係を設定します。
- ボディ・セクションでは、ボディのサイズを選択できます。 ローカット、ハイカット、ディケイの各パラメータでは、ボディの素材により生じる周波数特性をシミュレートします。
- ダンパー・セクションでは、Mass および Stiff の各ノブを使って、ピアノのダンパー特性やギター奏者の指を使った弦振動の制御を再現します。 ポジション・ノブでは、弦に対するダンパーの位置を調整します。 Damp パラメータでは、減衰の全体的な量を調整します。
- ターミネーション・モジュールでは、フレット、指、弦の相互作用を再現します。 フィンガー・セクションでは、Finger および Stiff ノブを使ってさまざまな指の動きをシミュレートします。 フレット・セクションでは、Stiff ノブを使って、弦に対するフレットの硬度や指による圧力をコントロールします。
- ピックアップ・セクションでは、電磁ピックアップの特性がモデリングされています。 弦からピックアップの距離は、ポジション・ノブでコントロールします。
- 2 ポールおよび 4 ポールのローパス、ハイパス、バンドパス、ノッチ、フォルマント・モードで動作するマルチモード・フィルタは、専用のエンベロープと LFO を使ってさらにモジュレートすることができます。
- キートラッキングとベロシティにより多数のパラメータをモジュレートし、表現力豊かでダイナミックな再生が可能です。
- Live 11.3でMPEに対応しました。