Oli Larkinがお気に入りのビンテージデジタルシンセのソフトウェアバージョンをデザインしたいと考えたとき、Max for Liveは当然の選択でした。Kasioは、クラシックなデジタルシンセにインスパイアされたフェーズディストーション合成を使用しています。
Max for Live
Kasio
制作: Oli Larkin
Oli Larkinがお気に入りのビンテージデジタルシンセのソフトウェアバージョンをデザインしたいと考えたとき、Max for Liveは当然の選択でした。
「Max4Liveなら、比較的スピーディに開発することができるし、インターフェースがスマートで、すぐさま制作に使用できる」Oliはこう説明します。 同時に、Maxの豊富な機能を使用することで、OliはKasioを微調整することができました。 「Maxだと、必要に応じてどんどん掘り下げていくことができるんだ。 シンセのさまざまな側面に独自のC++エクスターナル(Max/MSP内の下位コード)を使用できるのは、僕にとって大きな魅力のひとつだね」
クラシックの新解釈
CZシリーズシンセ同様、Kasioには「フェーズディストーション」と呼ばれる合成が使用されています。この合成方法では、サイン波の位相をさまざまに変化させ、新しい波形を生成します。 Kasioはそのデジタルレガシーを元に構築されており、創造的なベース音、ベルのような音色、独特のゆらぎを持つパッドを生成します。 2つのCZスタイルオシレータ、リングモジュレーション、3つのエンベロープ・ジェネレータ、1つのLFOを活用し、さまざまな音色を得ることができます。 Kasioは、すべてのMax for Liveユーザにフェーズディストーションのクラシックなサウンドをもたらします。
Kasioを使用する
Kasioには、オリジナルのCZシンセにインスパイアされた32のプリセットが付属しています。 コントロールはすべて1つのパネル上に配置されており、操作しやすく、簡単に微調整が行えます。 各オシレータの波形は、[Wave]セクションの8つのCZ波形から選択できます。 波形はそれぞれ変化するサイクルに設定されます。2番目のオシレータはリングモジュレータ信号としてデチューンやミックスも可能です。 ADSRエンベロープジェネレータセクションでは、振幅、ピッチ、極めて重要なDCW(デジタルコントロールされた波形シェイピング)をコントロールします。その効果はフェーズディストーションの量により異なります。 ビブラートはLFOセクションでコントロールします。
Kasioと付属のLiveセットは、Max for Liveをご所有であればどなたでも無償でダウンロードできます。 Kasioを使用するには、Ableton Live 8.2.6以降が必要です。Live 8をご所有のユーザ様は、最新バージョンをこちらから無償でダウンロードできます。