Max for Live

IRCAMAX 1

制作: IRCAM

パリの音響音楽研究所IRCAMにて開発されたこのPackは、先進的なリアルタイム・サウンド・プロセッシングとマニピュレーション用の6種のMax for Liveエフェクトと1種のインストゥルメントを収録しています。

USD 139

1977年の開設以来、IRCAM(フランス国立音響音楽研究所)は、音楽表現における技術開発の最前線として活動してきました。IRCAMで活動したアーティストには、ジャン・ミッシェル・ジャール、ジョン・ケージ、ヤニス・クセナキスなどがいます。また、IRCAMにより研究、開発された無数の技術革新のなかでも、ジョン・チョーニングによるFM合成における先駆的研究とミラー・パケットによるMax開発は、現代音楽と音楽制作において最も大きな衝撃を与えた事象といえるでしょう。

近年、IRCAMは、直感的で音楽的な相互作用をもたらすインターフェースを通じて深遠なサウンドシェイピング機能へのアクセスを提供するデバイスを開発しています。Max for Liveプラットフォームを最大限に活用したPackであるIRCAMAX 1は、Ableton Liveでの使用に最適化された個性あふれるIRCAMデバイスとインストゥルメントのセレクションを提供します。

IRCAMAX 1 Packには、IRCAMのSuperVPリアルタイム・サウンド・プロセッシング・テクノロジーに基づく6種のエフェクトと1種のインストゥルメントが収録されています。

IM-FXSequencerは、個別に調整可能な4種のエフェクト(ディレイ、フリーズ、トランスポーザー、リング・モジュレーター)を含み、Liveのマスター・テンポに同期するステップ・シーケンサーを使用してトリガーできます。プログラムされたシーケンスがステップごとに入力信号が送信される対象となるエフェクトを決定します。各シーケンスは左右チャンネルに対してプログラム可能です。

IM-MultibandDelayは、FFTプロセッシングを使用してオーディオのスペクトルを8つの周波数帯域へと分割し、それぞれに異なるディレイとフィードバックを適用します。パンニングとボリューム値は各帯域ごとに個別に設定でき、プログラムされた値はすべて連続的に変化して動的なポリリズムを作成します。

IM-SimpleTranspは、非常に自然なサウンド推移をリアルタイムで生成する、操作が簡単でありながら非常にパワフルなデバイスです。ピッチとスペクトル・エンベロープを個別にコントロールできるこのデバイスでは、俗に「ミッキーマウス効果」と呼ばれる声が人工的なサウンドへと変質するのを防ぎます。また、トランスポーズ時に信号のフィルタリングを維持することで楽器にも使用できます。トランスポジションの量はMIDI経由でリアルタイムでコントロールでき、[Remix]と[Settings]タブではIM-SimpleTranspを好みに合わせて調整できます。

IM-Transpは、SimpleTranspのすべての機能と、Liveのマスター・テンポに同期する、ピッチとフォルマント推移をコントロールできる2つのシーケンサーを提供します。

IM-Scrubは、位置マトリクス機能とスクラブ/スクラッチ機能をTranspデバイスに追加します。オーディオをオンザフライで録音し、録音内容をスライスに分割して並べ替えることができます。

IM-Moverは、時間位置とトランスポーズをコントロールするさまざまな方法を提供します。マウス、MIDIコントローラー、ジョイスティックを使用して波形ディスプレイ内を操作し、オーディオ素材を直感的にアドリブ演奏したり即時にリミックスを作成したりできます。

IRCAMのSuperVPアルゴリズムは、信号を正弦波、ノイズ、トランジェント要素へと分割し、それぞれを個別にマニピュレートできます。IM-SuperVPSynthは、このテクノロジーを活用し、サンプラー・インストゥルメント内での超高品質のリアルタイム・サウンド変形を提供します。このデバイスのタイム・ストレッチ機能とリミックス機能は、オーディオのテンポと音色のディープなマニピュレートを可能にし、1つのサンプルを使用するだけでリアルなインストゥルメントやボイスの生成が行えるパワフルなツールを提供します。このインストゥルメントには、複雑なモジュレーションを可能にするマルチモード・フィルター、2つのエンベロープ、LFOも含まれています。

[Note: This pack requires Live version 9.0.1 or higher and Max 6.1.8 or higher]

USD 139