声 vs. マシン：SK Shlomoが歩んだビートボクサーの旅路

「近所の人たちの迷惑になる時間帯はドラムの練習をさせてもらえなかったんだ。だから、自分のハートの内にあるリズムを表現する方法を見つけなきゃならなかった」。これは、SK Shlomoが彼自身を世界で最も有名なビートボクサー／ライブルーパーへと導くことになった最初のきっかけをLoop 2017において振りかえった際の言葉だ。

まずBjörkなどのアーティストとのコラボレーションによって広くその名を知られるようになったShlomoは、ベテランUKヒップホップグループForeign Beggarsとのツアーを経てライブルーピングに移行し、2011年にはBoss Loop Station World Championshipにおいて優勝を飾った。

完璧なセットアップを求めるSchlomoの探求心は、とめどなく増加するハードウェアコレクションをもたらした。 しかしながら、結果的には大量の機材とそれを繋げるケーブルの存在によって、実際の音楽制作がより煩雑になってしまった。 彼自身の言葉を借りれば、「あまりにもおもちゃが多すぎる状態」になってしまったのだ。

それまでプログラミングの経験はなかったものの、彼はLiveとPush、そしてMax for Liveを使って自分自身のセットアップを根本から再構築することにした。

パフォーマンス要素の強いプレゼンテーション、そして質疑応答のセッションをつうじて、SK Shlomoは自身のビートボクシングやルーピングのスキルを彼が歩んできたキャリアのストーリーに織り交ぜ、どのようにして完璧なルーピングシステムをデザイン／構築したかを話してくれた。

2019年、SK Shlomoはデビューアルバム『Surrender』を発表した。 Loop 2017では同アルバム収録曲である『Invisible』も特別に披露された。

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