Team Supreme: 『Strength in Numbers』
近年、つながりをかなりの度合いで享受できるようになったとはいえ、多くの人々にとって音楽制作とは孤独な取り組みであり、自分自身にとっての一番の批評家(そしてファン)であることの大切さはよく語られる点です。しかし、方向性を理解するだけでなく、そこへ進むための手を差し伸べる、志を同じくするミュージック・メイカーとのつながりは、最も貴重なプロダクション・ツールかもしれません。最新ビデオ特集『Team Supreme: Strength in Numbers』では、共同体のパワーをメンバー全員の利益に活かす若手ビートメイカーたちを紹介しています。
週間ミックステープ・シリーズ『Beat Cypher』でLAビート・シーンにその名を轟かせつつあるTeam Supremeを追うドキュメンタリーです。練習風景や演奏を収録した『Beat Cyphers』は今や130を超え、DJ Shadow、Daedalus、Soulectionその他のゲストを迎えたミックスも含まれています。
これまでに公開されたCyphersはYouTubeおよびSoundcloudで聴くことができますが、聴き進めるごとにクルー・メンバーの制作スキルが向上していくのが分かるはずです。変わった拍子を使用したり、EDMスタイルのビルドアップを構築したり、ブレイクビーツやフットワークビートを制作したり、独自のビートでフリースタイルで演奏するなど、さまざまなルールを設けて参加者をコンフォート・ゾーンから押し出し、楽しくやりがいのある取り組みとなっています。
『Beat Cyphers』が育んだフレンドリーな切磋琢磨は、互いに教え学びたいと願うチームの意欲に相まっています。また、プロデューサーとしての個々のアイデンティティを確立すべく進み始めた各メンバーに極めて重要となる「やり通す力」を育んでいるのは、これら2つの要素のバランスです。
『Team Supreme Strength in Numbers』を観る
他のコレクティブと異なり、Team Supremeには統一されたサウンドというものがなく、各メンバーは独自のスタイルを有しています。それぞれ個性的な音楽スタイルと独自のアプローチを持つTeam Supremeの新進アーティスト3名を紹介するショート・ビデオをご覧ください。