Sydney Sounds:街の音をサンプリングする
同じ音がする街はふたつとして存在しない、ということでHappy MagがLiveのユーザー向けにシドニー特有の音を集めている無料のサンプルパック・シリーズ「Sydney Sounds」。 このシリーズのサンプルパック制作では、地元のアーティストが場所を選び、その場所でフィールドレコーディング機材を携えて1日かけて録音したあと、スタジオに戻って録音物を調整してから一覧にして収録しています。早速、サンプルパックを制作したアーティストを見ていきましょう。
※ビデオの言語は英語のみです。
Made in Paris
ディープハウス/テクノ・プロデューサーのMade in Parisは、地元のジムを訪問。自身のダークな音楽的アプローチに適したインダストリアルな音を調達してきたのが、こちらのサンプルパックです。 ウエイト器具のカンカンとする音、メディシンボールのドスッという音、ランニングマシンとエクササイズバイクのビーッというような音からビートを作ってみては?
Montaigne
2021年のEurovisionにオーストラリア代表として出演したばかりのハイパーポップ・シンガーソングライターMontaigneが訪れたのは、浜辺のスケートパーク。コンクリート上を走るホイールの音、トラック部分がレールに擦れて滑る音、地面にぶつかるスケートボードのカラカラした音などが収集されています。
Kat Harley
音楽とビールを愛するミュージシャンKat Harleyは、そのふたつに対する情熱を組み合わせるため、The Grifter Brewing社で醸造工程を録音。缶の開く音、カチャカチャと鳴るグラスの音、ビール樽の残響音、ビール瓶を吹いた木管楽器風の音など、さまざまな質感や音色が集まりました。
Matt ‘xiro’ Fioravanti
8ビットなひねりを加えた打楽器系の音の宝庫になっているのが、Matt ‘xiro’ Fioravantiによるこちらのサンプルパックです。 プロデューサーでありライブイベントのサウンドエンジニアでもある彼は、ゲームセンターのTimezoneにフィールドレコーディング機材を持ち込み、ゲーム機のピコピコ音をはじめ、ボタンを叩く音、ボールのドンッという音のほか、昔ながらのゲームセンターの喧騒を収集しました。
Mookhi
プロデューサー/作曲家のMookhiは、リサイクルセンターのReverse Garbageを散策しながら、がらくたから宝物のような音を集めました。 その結果誕生したサンプルパックには、バシッと叩く音、ゴツンと強打する音、ガタガタする木材の音、カチャカチャする金属音、バラバラと落とす音、つややかに鳴り響く音など、あらゆる系統の打楽器系の音や質感豊かな音が含まれています。
Lupa J
緻密に入り組むダークなポップミュージックを作るプロデューサーとして、インダストリアルな響きのビートに惹かれているLupa J。 自分のスタイルに合う音を調達するため、Lupa Jは地元の駅に向かい、轟音をたてる貨物列車、ジャラジャラと金属音をたてる公衆電話ボックスや自動販売機、ピッと音を発するOpalカードの読み取り機などを録音しました。