教育現場でのテクノロジー活用が話題を呼んでいる。 とりわけ音楽の分野では、テクノロジーは教育の本質そのものを根本的に変容させる可能性を秘めている。 そのため、音楽教育でテクノロジーを取り扱うことについて議論が巻き起こることになる。 Abletonの主催するLoopで撮影された次のパネルディスカッションでは、テクノロジーによって教育現場へもたらされるもの、そして、テクノロジーによって取り払われたものについて考察されているほか、テクノロジーによって音楽を学ぶ生徒たちが演奏者から作曲者に変わってきた模様についても語られている。
参加したパネリストは、NYU(ニューヨーク大学)で音楽教育を専門とした博士研究員をつとめ、同大学とMontclair State University(モントクレア州立大学)の非常勤教授であるEthan Hein、ロンドンを拠点にするソングライター/パフォーマー/講師のMelissa Uye-Parker、Abletonのソフトウェア開発者として勤務し、Liveをはじめ、最近では音楽の基礎を学ぶAbletonの特設サイト「Learning Music」を手がけるJack Schaedler、作曲家/サウンドデザイナー/パーカッション奏者/著作家として活動するほか、ベルリンでAbletonの文書管理長をつとめるDennis DeSantisら各氏。
ディスカッションには、どんなタイプの生徒がテクノロジーにあふれる学習環境から恩恵(もしくは弊害)を受けるのか、授業でそうした複雑な状況にどうやって取り組むのか、といった議題が含まれているほか、 参加パネリストは台頭中の興味深いテクノロジーについても話し合い、自身の教育活動で音楽テクノロジーを活用する最善の方法について意見を交わしている。