演奏家であれば、誰でも常に新たなサウンドと音楽体験を求めていることだろう。 中には、コンピュータの外側に制作アイデアを求め、物質的世界から直接生成されるサウンドやテクニックを探し求めている者もいる。 では、はたしてモーターは楽器になりえるのだろうか? 機械式の時計はどうだろう? チェロはシンセサイザーになれるのだろうか?
Alice Eldridge、Gijs Gieskes、Koka Nikoladzeの3人は、それぞれ独自の電子/物理ハイブリッドによる自作楽器制作に取り組んできた。Loop 2017で収録されたこのビデオでは、そんな彼らの作品と手法、制作モチベーションなどを探っている。 デジタルプラグインのかわりに、彼らは木材やスプリング、金属線、モーター、スピーカードライバー、コンタクトマイクなどを使い、物理的なシーケンサーやエフェクターなどを創造している。
以下のビデオをつうじて、彼ら自身による楽器紹介、そしてシンセシスを超えたサウンドの探究に彼らが駆りたてられる要因をめぐるディスカッションをチェックしてみよう。