スライス、サンプル、レイヤー ― TecBeatzのトラック徹底解剖
Killer Mike、No I.D.、Elijah Blake、Tamar Braxton、CyHi The Prynce、Nelly、Attitudeなど多数のアーティストとの仕事で知られるTecBeatzは、LAを拠点に活動する大注目のプロデューサーです。アトランタ出身のTecは、まず地元で発展させた彼独自のスタイルを「デジタル・メイヘム(digital mayhem: 「デジタルの騒乱」)」と呼んでいますが、この呼称は若干の誤解を招いているかもしれません。下のビデオでTecが説明しているとおり、シンセ・ベースとATLフレーバー際立つビートを用いた彼独自のサンプルのレイヤー方法は混沌とは程遠いものです。
ビデオでは数々の役立つアドバイスが紹介されていますが、ビートメイカーだけでなくあらゆるミュージシャンに特に便利なテクニックのひとつに、2つ以上のオーディオ・クリップを組み合わせて、それらを内部でリサンプリングするという手法があります。ビデオでTecはボーカル・サンプルを使用してこのテクニックを披露していますが、これはオリジナルの素材を生成し、さらに加工やシーケンシングを加えるのに優れた方法です。Tecが使用するアレンジメント、およびサンプル、サウンド、シーケンスは全て無償ダウンロードとして入手可能となっており、実際に操作することができます。
最後に、TecBeatzのパフォーマンスをご覧ください。