CV Toolsがまもなくリリース
現在ベータテスト中の「CV Tools」は、ピッチ、コントロール、クロック、CVトリガーといった信号の生成や受信を行う10種類のMax for Liveデバイスがセットになった新しいPackだ。
もうまもなくすれば、互換性のあるDCカップリングのオーディオインターフェースを使い、モジュラー機材やその他のCV対応機材とLive 10の間で、CV信号の受信とモジュレーションを行えるようになる。 Liveをマスターテンポとして使えるほか、モジュラー機材のクロックに追随するように設定もできる。
たとえモジュラー機材を持っていない場合でも、CV Toolsに収録された「Rotating Rhythm Generator」と「CV Utility」を使えば、Live内はもちろん、CV非対応の機材を用いるハードウェアのセットアップでもモジュラースタイルの操作が可能になる。
CV Toolsに関する技術的な質問については、こちらのページ(英語)を確認してほしい。
CV Toolsの開発は、Skinnerboxと共同でAbletonが行っている。
利用方法
現在、CV Toolsは一般向けベータテストで試用できる。
CV Toolsのベータ版は、ableton.com/beta でダウンロード可能だ。ただし、CV Toolsの試用にはLive 10.1のベータ版を使う必要があるので注意してほしい。また、ベータテストは英語のみで行われている。
ベータテスト期間後は、Live 10 Suiteの所有者か、Live 10 StandardとMax for Liveの両方の所有者は、CV Toolsを無料で利用できるようになる。
CV Toolsの収録内容
インストゥルメント
CV Instrument
MIDIでモジュラー機材を操作する。 柔軟なモジュレーションとボイシングのオプションのほか、使っているオシレーターをセント単位の精度でチューニングする機能も搭載している。
CV Triggers
Live内からモジュラードラムシンセのシーケンスを行う。
ユーティリティ
CV Utility
オートメーションを使ってLiveからモジュラー機材を操作する。 複数のオートメーションの形状を追加/融合/変形できるほか、音声のようにCV信号の処理を行う。
同期
CV Clock In
モジュラー機材からLiveのテンポを操作する。
CV Clock Out
CVクロックをモジュラー機材に送信してLiveと同期させる。
モジュレーション
CV In
モジュラー機材を使って、Liveのパラメータにモジュレーションを適用する。
CV Shaper
柔軟に変形可能なCV信号の形状を作成して、モジュラー機材へ送信する。
CV Envelope Follower
Live内から音声信号でモジュラー機材を操作する。
CV LFO
モジュラー機材にすばやくLFOを追加する。
MIDIエフェクト
Rotating Rhythm Generator
モジュラースタイルのビートやポリリズムを生成して、有機的なリズムの作成や実験的な制作を行う。 MIDI信号の送信も行うため、ドラムラックや、MIDI入力を備えた外部機材にも使用できる。