Ableton Link:プラットフォーム/製品/使用方法の最新情報
リリースからまだ3年も経っていないにもかかわらず、電子楽器とのコラボレーションを容易にすることへ貢献してきたAbleton Link。 ソフトウェアのアプリケーションはもちろん、ハードウェア製品さえもローカルネットワーク上で同期状態に保つLink機能は、あらゆる種類の楽器やクリエイティブなツールに使用されている。 パフォーマンスや演奏だけでなく、音楽制作以外の分野でもLinkを使うアーティストがいることは、とても刺激的だ。
LinkがLive 10の一部として内蔵されたことで、多くのアプリケーションやLink対応機材との動作がさらに向上している。そこで今回は、Linkを交えた最新の使い方を一部紹介しよう。
さらに広がった使用方法
現在、Link機能を内蔵したアプリケーションの数は150を超える。 もともと、Liveや数種類のiOSアプリに付属していたLinkは、複数のプラットフォーム間で手間をかけずに音楽制作を行えるソリューションとして採用されてきた。その中には、Android、iOS、macOS、Windowsといったプラットフォームのソフトウェアや、数々のハードウェア機材が含まれている。
そんな今、Linkで出来ることとは一体何なのだろうか? あくまで一部にすぎないが、Link対応の製品であれば、ビート、ループ、エフェクトといった要素でSeratoのDJセットを独自に演出できるほか、 照明や映像に音楽を同期させることができる。 さらに、MPC Liveやユーロラックのモジュラーシンセといったハードウェアを、Link対応の音楽制作アプリケーションと並行して動作させることもできる。
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複数のアプリケーションの操作性が向上:開始/停止を同期
開始/停止を同期するLinkの新機能により、Link対応の製品のアプリケーション数にかかわらず、さらに優れた操作が可能になった。
当初のLinkでは、複数のアプリケーションを再生中にどの演奏者もテンポの操作が可能で、各演奏者が自身のパートの開始/停止を操作できる。
新しくなったLinkには、複数のアプリケーションの開始/停止を同時に行うオプションが追加。 この機能を有効にすれば、複数のアプリケーションや機器を使って単独演奏や共同演奏を行っているときに、ひとつのアプリケーション上ですべてのアプリケーションのテンポや開始/停止の操作を行える。
この機能は、Live 10のLinkや、最新バージョンのLinkにアップデートしたすべてのLink対応機器で使用可能だ。 Live 10のLinkの仕組みを次のビデオで確認してみてほしい。
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