音楽制作用ツールは電子機器の到来によって飛躍的に発展しましたが、対してリスニング構成は比較的ゆったりとしたテンポで進歩しています。プロフェッショナルおよびコンシューマー向けサラウンドサウンド・システムがつぎつぎと発表されているのにかかわらず、ライブ・パフォーマンスではそのほとんどがステレオ(あるいはサミングされたモノ)・サウンドに依存しており、オーディエンスは音のほとんどを1方向からのみ聴いている状態です。
そこに登場したのが、アムステルダムを拠点とする4DSOUND。漸進的に変化するサウンドの3次元ポジショニング(ここでは時間は第4の次元)を可能にする、新しいイマーシブなシステムです。包括的なスピーカー群とMax for Liveカスタム・デバイスにより、システム空間内のあらゆる場所にサウンドをポジショニングできます。
Abletonはアムステルダムにて4DSOUNDチームのビデオインタビューを敢行。パフォーマーとリスナーに対して、パフォーマンスとリスニングの新たなパラダイムを投げかけるその手法について、この目的を達成するためにどのようにLiveを使用しているのかについて話を聞きました。
4DSOUNDのコンセプトについて創立者Paul Oomenによる説明、ミュージシャンMartin Stimmingがシステムのカスタム・パフォーマンスを準備する様子をビデオでご覧ください。ビデオ内のライブ・オーディオはバイノーラルで録音されていますので、サウンドを最適な状態でお楽しみいただくためにも、ヘッドフォンのご使用を強くおすすめします。